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「ラブライブ!サンシャイン!!」2期第9話 感想 -やっぱりSaint Snow回だった-

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函館アリーナ行かねば(挨拶)

危惧していた通りSaint Snowしゅきしゅき回になってしまった印象がある9話。

巷では千歌が嫌われてしまったとかないとか。脚本の犠牲になり続ける千歌ちゃん、本当に不憫である。

 

0.前回のツッコミに対する回答

前回の記事で「こいつら授業さぼって何泊してんだ」ってツッコミしましたけど、今回で回答が来ました。

A.今は冬休みずら

ということで。なるほどなるほど。もう冬休みだったかー。

ルビィたちの行動を整理する。

  • 北海道着。予選観覧(初日)
  • 北海道観光。鹿角姉妹と実家で遭遇。ルビィ、理亞を誘う(2日目)
  • 他6人は静岡へ帰宅。ルビィたち鹿角邸にお泊り(3日目)
  • ルビィと理亞、クリスマスイベント参加に向けて選考会を受ける(4日目)
  • ルビィたちラジオ出演。ダイヤ北海道へ。函館山でルビィと落ち合う(5日目)
  • ライブ当日?もしかすると前日そのままライブしてた?(6日目?)

この超ハードなスケジュールをこなしたとすれば、ルビィは6日間北海道に滞在したことになる。ライブは「クリスマスイブに」と言っているので、24日夜だとすれば、18日から冬休みに入ったことになる。ライブ自体はダイヤに手紙を渡したあとその日のうちに出演しているようにも見えるが、渡す時点で「今夜」や「明日の夜」などの言葉を使っていないので、もっと先の話をしているようにも思える。どちらにしろ5日は確定だと考えられるので、浦の星女学院の冬休み、早すぎでは。てか選考会を本番2日前にやってるイベントって。というか即日結果出て、ラジオ出演が決まるって。

……ってどうでもいいわ。

冬休みでしたって回答が来たからムキになりました。こんなところに整合性を求めても仕方ない。そんなことよりもSaint Snowだ。

 ちなみに書いてて気づいたのだが、もしかしたら北海道予選は平日に行われて、鹿角姉妹は公休で大会に出た可能性があるな……理亞のクラスメイトが「会場にも行けずにごめん」と言っているのも授業で行けなかったと考えれば辻褄が無駄に合う(違う)。

 

1.Saint Snowはとっても好きになれた

2回に渡って展開されたSaint Snowの物語は、個人的に不満の無い素敵な物語だったと思う。実際かなり感情移入してしまった。

ルビィ同様、ゴリゴリのコミュ障で学校でも友達がいないっぽい理亞が、お姉ちゃんなしで頑張ろうとする姿は応援したくなった。

学校ではボッチだし、ラブライブ予選敗退するわで、クラスメイトから隠れるほどになってた理亞が、「Saint Snowは私たちの誇りだよ」って言葉で救われるシーンは本当に、良かったぁってなる。

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おじさんはもう、なんでだろう、嬉しいのに涙が出てくるよ。

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そして最後、「Saint Snowはやっぱり続けない」という選択も、腑に落ちる。新たなチームを作り、いい意味で聖良離れするというのは、「お姉ちゃんを安心させる」という理亞がやりたかったことをまさに完遂させた形になる。おじさんは残念であるが、そこはまさに「祝福しましょう」といったところか。

Saint Snowに関しては、予想を裏切るような展開は無かったが、期待を裏切らずに進んでくれたので、ここまでの話の中で一番しっくり来てるかもしれない。

8話で扱いがひどいひどいと嘆いたが、ここまできっちり描いてもらったなら、Saint Snow大好きおじさんとしては満足だ。

本当に、強いて言うなら、もうちょい聖良を見たかったという贅沢な不満くらいか。

この2話でSaint Snow好きになりすぎた。

理亞の口から「続けない」って言葉が出たときちょっと心がズキッとした。

Saint Snowありがとうだよ。君たちは予選敗退という結果になってしまったけど、私に大きな感動を与えてくれた。

立派に輝いてた。輝くってこれだよね。

新しい雪の結晶を見つけて帰ってきてくれ!理゛亞゛ち゛ゃ゛ん゛!

聖良さんはお店をお継ぎになられるのなら通わせていただきますはい。

 

2.「Awaken the power」買わねば

Saint Snow好きになりすぎたので、CD発売聞いた瞬間、「絶対、買うーっ!」ってなってしまったのだが、ジャケット見て、

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絶対、買うーっ!ってなった(とは)。

理亞が完全に英語ラップ担当な感じで見事に「だんすなうwww」感が入ってて良い。

「CRASH MIND」と「DROPOUT」の試聴動画も聴いたが、鹿角姉妹はHR/HM好きね。作詞作曲が聖良の趣味に寄っていると思うと、聖良さんあんな感じで表現したい音楽はすげえ激しいタイプっていいな。Aqoursにも好きな設定がある子がいましたけど。というか「雑音じゃねえか」って切り捨てた子もいましたね。音楽の趣味は人それぞれですな。

 

3.ルビィと理亞で披露すると思ったら11人もいるだった件

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色々と賛否両論となっている最後のライブシーン。

私の意見から言うと「11人でやるならもっと11人でやるっぽい感じ出して」ってことになる。

私は11人でライブやること自体に否定的ではなかった。もともと8話で「一緒にやろう」となった時点では、AqoursSaint Snowの11人でコラボしてライブやるんだろうなと予想していた。

ただ、9話の中で予想、というよりは期待、が変わった。

作詞作曲して、イベントの選考会まで受けて、ラジオで宣伝して。あれだけルビィと理亞の「私たちだけで」にスポットが集中するならば、ライブも2人でやるんだと嫌でも期待する。

せめてお姉ちゃん2人加えた4人。

そもそもの話、最後のライブシーンのメンバーの選択肢として、

  • ルビィと理亞の2人
  • それにダイヤと聖良を加えた4人
  • 他を加えた11人

の3つがあると思うが、ここで2つ目の4人説について先に言及する。

私はお姉ちゃんを加えることに対して大きな拒否反応はない。

だって姉2人もスクールアイドルだから。

「私だけで作ったステージ」という部分を考えれば当然外から見てるのが普通の流れになるが、2人は別に引退したわけでは無くまだプレーヤーだ。

個人的には、「お姉ちゃんと同じステージに立つ」ことと「お姉ちゃんを安心させる」ことが矛盾すると思わない。むしろ彼女たちがプレーヤーだからこそ、同じステージ上に立って妹たちの成長した姿を見るのはアリだと思う。

というわけで、私は11人じゃなければいいかなと期待したわけだが、実際どうだったかというと、用意されたライブはルビィと理亞2人でもなく、お姉ちゃん含めた4人でもなく、千歌たち7人を含めた11人のものだった。

ここなんかごちゃごちゃ言っている。サプライズだとか。

ちょっと初見だと私は辻褄を追い切れなかった。

矛盾してるだしてないだの意見を色々見かけて、「函館山の時点でルビィと理亞の2人で姉に送るパフォーマンスをすで披露し終わっていて、場面が変わった最後のライブシーンはそれとは全く別のイベントである」という解釈にはなるほど、と感心した。

ただ、私は別に、ここで矛盾の有無を言及する必要はないなと思っていて。

これまで矛盾を細かく指摘して何言ってるんだって話だが、今回に関しては、単純に面倒なのもあるが、そこを明確にしたところであまり意味がないと思うからだ。ぶっちゃけ確定できないでしょ。「あのライブシーンは1年後の模様」とか吹っかけても否定できなくない?

私の意見は、ここの漠然としたモヤモヤって、矛盾があるかないかとか、辻褄が合ってるとか合っていないとか、関係ないと思う。

辻褄合ってるから、11人で良かった、とかそういう話ではない。

結局ここ、ルビィと理亞があんなに頑張ったんだから、ルビィと理亞のライブシーンじゃなきゃおかしい。

そして大して頑張った描写が無い7人が入ってくるのがおかしい。

ただそれだけだと思う。それ以上いるだろうか。

だってほとんど何もしてないメンバー(よしまるはギリ許しても)が踊ってるの見て、何か感じることあっただろうか。

2話にわたる本編の積み重ねから、最後ライブシーン!どーん!なのに、別に活躍が描かれてない人たちがチラチラいるから、カタルシスが無い。

11人でやるなら、もっと11人が協力してなきゃダメでしょ。

前述したように11人でやること自体は否定しないので、ルビィと理亞の主導にしても、もっと他のメンバーが関わり合うシーンを描写してほしかった。

せっかくAqoursSaint Snowがコラボするんだから、もっと一緒に作ろうよ。

あれだとルビィと理亞が一生懸命作った曲をコラボ作品として奪っていったようにしか見えない。

なんでこう、大事なところでちぐはぐするんだろう。

 

4.とはいえ、ちゃんと話の辻褄を考えてみる

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3項で、矛盾や辻褄について言及することに意味がない、と言ったが言及しないとは言っていない。

結論から言うと今回も3話と同じで、「妄想で埋めまくればイケる」という考えに至ったので、それについて述べる。

今回のわけわかんないポイントって結局、「千歌の言う『次のサプライズ』って何?」ということだと思う。

「サプライズってルビィと理亞が作り上げたライブに乱入することだろうが」となってしまうと千歌が嫌われてしまう。これはいけない。

違うのだ。ルビィたちは立派に2人でライブを披露したのだ。クリスマスイブに。

ポイントは、最後のライブシーン、つまりは千歌たちがいるバージョンのライブが何なのか、柔軟に考えることだ。

要は、最後のライブシーンは、ルビィが何度も言っていた「クリスマスイブにやるライブ」の模様とは限らないということだ。

確かにイルミネーションが綺麗なライブ映像であるが、クリスマスイブのイベントだと確定できる点は無い。最後のカットがクリスマスツリーの頂点に星を作ったように見えるが、クリスマスはイブだけじゃない。25日のライブだってある(暴論)。とにかく、イブだと確定できる描写は無い。

ルビィと理亞が2人で歌ったライブは、本編には一切描かれないが、おそらく函館山で姉2人を招待したシーンと、最後のライブシーンの間のどこかであったのだ。

そして最後のライブは、千歌たちが用意した「他9人も歌もフリも覚えて衣装もバッチリで11人verを披露する場所の用意まで実はできてるよ!」というサプライズ、の模様だったのだ!

整理すると

  • ルビィと理亞、姉に見せるクリスマスイブのライブを準備
  • 函館山にてダイヤと聖良に招待状。ドッキリ大成功!
  • 予定通りクリスマスイブに2人だけのライブを披露←本編で一切描かれない
  • ここで千歌たちからルビィと理亞にドッキリ。「11人verの練習もできてる。衣装もある。イベントもある」
  • また別のイベントで11人verを披露!←9話のライブシーンはこれ

ということだ。

なんて難解なんだ。そして、そのライブのためにルビィと理亞が頑張るシーンを9話の多くで見せておいて、肝心のライブシーンは一切描かないとは、あまりに斬新な手法に腰を抜かす。

反論とか別の解釈とか受け入れまくりますけど、結局3項で述べたことになる。あんまり意味がない。ルビィと理亞のライブシーンじゃなきゃダメなの!

 いくら理解を深めても描かれたのが11人のライブシーンだったことは動かない。それこそ「あのシーン、ルビィと理亞以外は幻だった」くらいのぶっ飛んだ説が欲しい。

 

5.あと一歩おいしくなれないルビィ

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9話見終わったあとまず出てきた感想が、「は? なんで11人?」と「Saint Snow最高かよ!」の2つだった。

あれ、8、9話主役のルビィさんどこ行った。

いや、確かに途中までの活躍は素晴らしかった。ルビィと理亞の2人で進んでいったが、どちらかといえばルビィが理亞を引っ張るくらいの成長を遂げていた。

しかしそれで終わりだった。ライブシーンでソロを歌ってから最後のシーンで、突然存在感が消える。セリフもない。

ルビィにはオチがついていない。理亞には最後の聖良に語るシーンでオチがついているが、ルビィには何も無く終わった。去っていくSaint Snowの後姿を見て、何を想う、というシーンすら千歌に取られている。

頑張って成長を見せただけ、だと、私の中ですごく宙に浮いたままな感じだ。

何か言葉なり、しぐさなりで、ルビィに今回のオチをつけてあげてほしかった。

具体的に言ってしまえば、大会が終わったあと、ダイヤがいなくなったあとどうするつもりなのかって部分になるが、まだ大会が終わっていないことも含めると、中々難しいとも思う。

でもなんか、これがルビィ回でした、って言われてもモヤモヤが残る。

8,9話はSaint Snow回で、ゲストでルビィが活躍したくらいに思えば、特に何も思わないのだが、それでいいのだろうか。

うりゅ、ぴぎぃ、だけじゃないだろ、彼女は!

ここから先の終盤、宙に浮いたままのルビィさんが無事に着地できることを祈っている。

 

 6.Saint Snowは主役ではない

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2話にわたって描かれた函館編であるが、正直、Saint Snowがひたすら株を上げて終えた回だったとしか思えない。

Saint Snow大好きおじさんとしては、もちろんそれでいいのだが、この作品の主役は確か違った気がする。

私の認識が間違っていなければ、この作品の主役はAqoursである。

ではその主役たちはどうだったかというと、メインだったルビィは活躍はしたものの、私の中ではあと一歩昇華できずに終わり、結局8話を見て危惧した通り、黒澤姉妹だけで完結してしまった感がある。

まあ、善子と花丸はルビィの友達ポジションとしてサポートしていたのかな、とは思うが結局付き添いの域を出ないし、それ以外の5人は何にもしてない。終盤で無理やり話に関わってきたが、基本的には話に絡んでいない。

鞠莉に至っては「廃校決まったしパパのお金バンバン使う」って、いや嘘は言っていないけど、ダサすぎである。

7話を経てもう優勝に向かって進むしかないのに、どうしてこう、Aqoursというグループとしての強さを感じられないのだろうか。

ホントに、あの7話の意気込みはどこいった?

北海道行って「他のスクールアイドルも頑張ってるんだなって思った」って7話時点から比べて大分呑気なノリ。「ぶっちぎりで優勝する! 相手なんか関係ない!」って言ってた人たちの感想かよこれ。

残り話数少ないのに「Saint Snow最高かよ」ってなっている場合ではない。もっと言えば「黒澤姉妹最高かよ」で終わっている場合でもない。

「歌作ってる暇なんてあるの?」というセリフがあるが、ホントにその通りで、この8、9話で北海道を2往復もするAqoursが、7話を経ていると到底思えない。

ルビィ個人だけの視点で見れば、私たちだけでもできるところを見せたい、という気持ちを尊重してもいいが、それは未来に向けての話になるし、Aqoursとしては「決勝大会直前で2話使って他のスクールアイドルとコラボしてた」という事実が重い。

函館編自体は、Saint Snow物語の良さと、9話終盤意味不明さのコントラストで頭が痛くなるが、そこまで悪くない。

しかし、この作品の物語全体で見たら、突然2話使って番外編をやっていた感覚になる気がする。

ユニットライブイベントが決まってるからSaint Snowを上げたかったという意図も感じるし、ストーリーは二の次なんだと思わされる。

これ本当に、「決勝大会は劇場版で!」になってしまうんじゃないか……。

 

7.Saint Snow最高かよ

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ここまで長々と語ったが、正直もうSaint Snowのことしか見えない。

今はAqoursなんてどうでもよくなってる!

ネタ抜きにAqoursよりSaint Snowの方が好き。

こんなにSaint Snowを好きにしてくれて、まんまと脚本には感謝しかない。

 

ここの理亞ちゃんとか、なんまらめんこい~。

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本当にSaint Snowのおかげでこの作品に対するモチベが保たれた。

次回以降、おそらく登場が少なくなるのが残念でならない。

きみたちが主人公だ!

俺の好きピ聖良さん回もはよ。

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 はあ……ホントにすこ。

 

 

次回は鞠莉回っぽい。

3年生絡みなら酷いことにはならなさそうだが、個人的に2期で鞠莉の株が落ちまくっているので、頑張っていただきたい。

 

今回長すぎるし、オチが思いつかないので、ルビィと一緒に宙に浮いたまま終わることとする。

 

以上です。ありがとうございました。