「ラブライブ!サンシャイン!!」2期第8話 感想 -Saint Snowの悲劇を嘆きたい-
北海道でわちゃわちゃするだけの回かと思いきや、意外と内容があった今回。
Aqoursがイマイチ乗ってこないので、相対的にSaint Snow大好きおじさんとなっていた私としてはホントにつらい回となった。
いくらなんでもそりゃねーぜ。
1.お金問題に触れずには済んだけど
「次回『HAKODATE』」とか言って北海道に行ってる様子を見たとき、「おいおい旅費どうすんだ。4話でお金について一度触れたからには都合よくスルーしねえぞ」と思っていたら、ラブライブ運営に北海道予選の観覧に招待されたようで。
強引で笑った。
こんな「高みの見物してください」と言ってるような招待って凄いですね。いやはや、ラブライブ!優勝候補の東海地区1位のAqours様は扱いが違うということか。
しかも大会は1日で終了するのに2泊してるなこれ。運営からの優遇がすごい。てか高校生に2泊って普通学校休まなきゃいかんぞ。ただの観覧で学校サボってるぞこれ。
あと果南が「また見せつけようとしてんのかコラ」みたいなこと言ってたけど、3年生って別にSaint Snowに直接は因縁無くない?
あとあと、ハンバーガー屋さんでご飯食べてるシーン、4人席だからって4-4-1で座って鞠莉がガン省かれてるのかわいそうじゃない?
あとあとあと、花丸いきなりデブキャラ加速しすぎじゃない?「ルビィ?知らんけどハンバーガー食うわ」くらい食うことしか考えてないキャラになってんだけど。ダイエット回来ちゃうのこれ?
……ごめんなさい。つまらんことをつっつくのはこれくらいにしよう。
そんなことよりも重要なことが8話にはあった。
2.シンプルにSaint Snowが好きだったらしい
冷静さとか客観性とか一旦忘れて嘆きたい。
Saint Snow敗退がショックだった。
え、こんなにショック受ける?ってくらい。
「ラブライブは遊びじゃない」と言いつつ自らも悔しさで泣いてたり、「勝って追い付いて(A-RISEと)同じ景色を見る」と意気込んでいたりと、ラブライブに対して真剣に取り組んでいたSaint Snow。
夏には決勝大会で入賞を果たし次こそは、というところで。
入れ込みすぎて失敗って切なすぎませんか。急に失敗がリアルだよ。
このアニメで初めてまともに言葉を失った。まともじゃない言葉の失いはよくあったけど。
敗退して初めて気づいた。知らず知らずのうちに、Saint Snowのこと、こんなに応援してたんだって。だんすなうwwwだんすなうwww言ってたのに。
歌唱シーンすら無く、終わってしまうなんて。
決勝大会のステージに立つ彼女たちを観たかった。
出る前に「DROPOUT!?」なんて曲作るバカいるかよ(ビンタ) 。
うおおお何でや! 何でやぁー!
彼女たちが何をしたって言うんだよ……。
3.どうしようもない状態ではあった
Saint Snow敗退と扱いの悪さを嘆きはしたものの、彼女たちがライバルポジションとして中途半端だったのも事実で、ここで終わってしまうのも仕方ない気がする。もちろんその状態になっちゃった時点で酷い扱いであることに変わりはないが。
実際、これで見事に突破して「決勝では負けないぞ」って展開になっても、「いやそこで張り合ってもね……」としか思えない。
だって別にSaint Snowは優勝チームでもなんでも無いから。
現状、決勝大会では前回8位のSaint Snowより格上のチームが存在する可能性が高いわけで。
それこそ7話を経て優勝しか意味がないAqoursは、Saint Snowと張り合ったところで意味がない。
Aqoursから見てSaint Snowは、同じ地区でも無いし、こっぴどく負けた東京のチームでも無いし、かと言って目標である「優勝」の象徴でもない。
関係性は、私情を抜いたらただの知り合いのスクールアイドルでしかない。
優勝を目指す彼女たちの目標は、
- 1期8話時点でのAqours
- を圧倒したSaint Snow
- が入賞すらできない東京の猛者
- と互角以上になったであろう夏の大会で8位入賞を果たしたSaint Snow
- に勝った優勝グループ
なわけで、Saint SnowがいてもいなくてもAqoursにとっては大して変わらない。
だったら、ここで敗退してもらって、ラブライブという大会の難しさをAqoursに知ってもらう、そしてルビィの成長の糧になってもらいましょう、ということか。
いや結局扱い酷いな。鬼畜の所業かよ。Aqoursは保護されているッッッ。
ていうか、これバトルマンガだったらライバルを打ちのめした「めっちゃ強い新キャラ」が出てくるんだけど、それが無いからね。どうすんだろこれから。
Saint Snowさんは噛ませになったわけでもなく、この話のテーマ作りのためにホントにただ敗退しただけ。かわいそうに。
とはいえ、次週で救いがあるようなので、Saint Snow大好きおじさんは来週も楽しみである。
4.ルビィ回であることを忘れないように
Saint Snow敗退ショックで、本筋がどうでもよくなりがちな8話であるが、久しぶりに回を跨いでいる長編である。
そんな長編でようやく回ってきましたルビィメイン回。
ダイヤのお姉ちゃんぶりを感じられつつ、ルビィもひそかに成長している部分を感じられたので、今のところ「がんばれ、ルビィちゃん」って回だ。
ピギピギ言ってたあのルビィがあれだけ能動的に動いて、気持ちを言葉にして。お姉ちゃんも誇らしいでしょう。いや相変わらずピギピギしてるけども。
まあ、彼女は元々発言に関しては「大事な時にはちゃんと言える子」だった気がするので、今回はそれに行動力もついたって感じ。ここまであまりに本筋に絡まな過ぎて記憶が薄いが、そんなにルビィのことは心配していない。
不遇なルビィさんがようやく活躍できそうで何よりですが、まだどうなるか分からない。
回跨ぎしているので、大事なのは次回になるはず。伏線を色々と投げてるような状態だと思われるので、どんな展開になるか純粋に楽しみである。
ただ、状況は単純じゃないなと思う。Saint Snowは鹿角姉妹が救われればそれでいいけど、Aqoursは黒澤姉妹だけで完結されても困るわけで、お姉ちゃんいなくなるけど、それ言ったら果南と鞠莉もいなくなっちゃうからね。まだ決勝大会あるし。その辺どこに焦点絞るんだろうなーと。上手いこと処理して泣かせてほしい。頼むでルビィちゃん!
くれぐれもSaint Snowしゅきしゅき回にならないことを願う。
5.単純にSaint Snowのことを語りたい
今回でSaint Snow関連の情報が色々と発覚してね、おじさん嬉しかった。
まず、彼女たちが通う学校。
函館聖泉女子高等学院という名前で、東京における「学習院」のようなエリート校。
これが大会公式の紹介らしきところに書いてあるんだからすごい。プレッシャーかけすぎ。
そして彼女たちの実家が甘味処であることも。
可愛い。
うん、しゅき。
実際今回でみんな好きになっちゃったでしょ。Saint Snow。
ごちゃごちゃと余計な描写してキャラがブレたり淡くなったりしないからね。
「とにかくラブライブで優勝する!」ってそれだけだからね。そこからの悲劇だからこっちが感じるショックも大きくて。
さらに妹に話を聞けば「とにかく勝つために頑張ってきたのはお姉ちゃんに安心してもらうためだ」って言うじゃない。でもそのくせ「お姉ちゃんと一緒に続けられないんじゃ嫌だ」って。
こんなの好きになっちゃうでしょ。
やり切った感じ出してるお姉ちゃんもホントは泣きたいくらいかもしれないね。
その辺、次回であるのかなーあったら好きになっちゃうなーこれ。
今回の好きピはもう言うまでもなくSaint Snowならびに鹿角姉妹である。
これ別に脇役キャラを持ち上げて面白がってるわけではない。
登場回数少なくても、シンプルなキャラクターの個性と背景がこっちに理解できるから十分感情移入できる。だから楽しいのだ。
そういう意味では、うん、主役たち頑張れ!
以上です。ありがとうございました。